熱対流現象
山中 透
2005年3月
概要
流体を熱源に接触させ,流体に温度傾度を与えたときを考える.流体の温度傾度が小さいときは,熱拡散のみが起こるが,流体の温度傾度が閾値を越えると,熱拡散だけでは温度傾度を解消できなくなって不安定となり,対流が生じる.これをベナール対流とよぶ.
ここでは,ベナール対流を記述する非線型方程式の線型安定性の解析によって,流体が不安定化する条件を求め,熱対流が起こる原理を考える.さらに,いくつかの系に対して非線型方程式を数値計算して,ベナール対流の性質を流れと温度分布の面から研究する.
全文:
yamanaka.pdf (1,021KB)
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